もくじ
セラミックの種類（材質）
セラミックの種類（材質）について
ジルコニアセラミック
ジルコニア（ZrO2）は人工ダイアモンドと同じ元素で強さと美しさを併せ持つ持つ素材です。金属のような強さを持ちつつも、腐食することがなく、生体親和性の高い歯冠修復材料として、ジルコニアで歯の内部を作ることができるようになりました。以前は美しいセラミックも裏打ちには金属を使用していましたため、光の透過性は悪い欠点がありましたが、ジルコニアを裏打ちに使用することで、ジルコニアの強度とセラミックの美しさを兼ね備えることができるよになったのです。
オールセラミック（e-max）
全てe-maxでできた「オールセラミック」です。フレームにアルミナを使用した一般的なオールセラミッククラウンはフレームの強度が高くても、焼き付けられたセラミック部分の強度はまた別物となります。しかし、全てがe-maxでできたクラウンでは、クラウン全体の強度も高くなり、天然歯に限りなく近い透明感も併せ持ちます。
ジルコニア
オールジルコニアは、その強度から、主に奥歯（小臼歯・大臼歯）の治療に適用されます。ただ、ジルコニアセラミックやオールセラミックよりも審美性は劣るため、前歯の場合は「オールジルコニア」ではなく「ジルコニアセラミック」や「オールセラミック」をおすすめします。
その他自由診療の詰め物や被せ物の材質の種類
メタルボンド
メタルボンドは、表側はセラミックですが裏打ちには金属を使用します。そのため、メタルフリー治療には使用できません。
ゴールド
ゴールドは「金合金」や「白金加工金」等の貴金属です。金属なので、見た目には問題はありますが、その柔らかさから、非常に適合が良く金属もほとんど錆びることはありません。白金加金（PGA合金）は金合金にプラチナを加えたもので、色が銀色に近くなります。（白金加金は現在、最も良い歯科用金属であると考えられています）ただ、金属であるため、メタルフリー治療には使用できません。
土台の材質について
ファイバーコア
ファイバーコアは、これまで保険治療で使用されてきた金属の土台（メタルコア）とは違い、グラスファイバーのポストで補強したレジンで作る土台です。ファイバーコアは、金属のメタルコアと違い、天然の歯に近い「しなやかさ」があるため、金属のメタルコアのような、歯の根を割ったりするリスクも低く抑えられます。また、金属アレルギーの心配もなく、金属のように成分がしみ出して歯茎を黒ずませることもありません。特にセラミック治療では、金属のメタルコアのようにセラミックの歯の透明感を阻害（光を当てると黒い影のようになる）する度合いが小さいため、歯の透明感を再現しやすく、セラミック治療に適しています。